採用は職歴や経験よりも相性が重要

採用は職歴や経験よりも相性が重要

貴社では求める人材を採用できていますか?採用の失敗は、貴社からお金&時間&既存従業員のやる気を奪います。

中小企業において、求職者が入社後に活躍するかどうかは、その会社や経営者との相性でほぼ決まると言っても過言ではありません。たとえ優秀な人材であっても、人間ですから相性の悪い職場では力を発揮することは困難です。

つまり中小企業の採用においては、職歴や経験等より相性(つまり適性)の方がはるかに重要です。

では、どのように自社との相性が良く活躍する人材を見極めればよいのでしょうか。

それは各種人材診断(適性検査、性格診断、基礎能力テスト等)を活用することです。

現代野球はデータ野球と言われ、当該打者の打球の傾向で守備位置を変えますが、やはりデータ通り同じような位置にボールが飛ぶ確率が高いです。労働問題も同じで、恐ろしいほど人材診断のデータ通りの働き方をするものです。

既存の従業員に人材診断を受けさせたり、人材診断に基づいた採用の経験を重ねれば、自社で活躍する従業員の傾向や資質が明らかになります。

このように自社が求める人物像を可視化できれば、社内風土にマッチした人材の見極めが容易となりますし、このような人材の特徴を踏まえたうえでの求人戦略を立てることができます。

「学歴が高く業界経験もそれなりにあるが、適性検査の点数が著しく低い応募者を、採用難の状況であったし、面接での印象や受け答えが良かったことから採用したところ、すさまじい問題社員であった」といった事例は珍しくありません。人間の目がいかに当てにならないかが分かります。

ひとたび問題社員を雇用するとトラブルを防ぐことは不可能ですから、問題社員は最初から雇わないことが大切であり、たとえ採用難の状況でも譲れないポイントは決めておくべきです。

日本の雇用環境では、人手不足が加速することが必至である一方、価値観の多様化などにより採用におけるミスマッチや問題社員は増加するものと思われます。

いまや人材診断ツールは人事・労務管理における必須ツールであると言えます。